糖質制限は、やたら食べないことではなく、高糖質のもの以外はしっかり食べましょう。
目次
糖質制限で貧血になる?
糖質制限を正しく認識し、正しいやり方を実行すれば、けっして貧血にはなりません。
貧血の原因の多くは、鉄欠乏性貧血なので、糖質制限が貧血の原因になることは、ありません。
糖質制限を始める前に、血液検査を
特に女性は、気づかないまま鉄欠乏性貧血状態のことも多いので、ゆるい糖質制限をやろうとする場合でも、医療機関で血液検査を受けた方が無難かもしれません。
血液検査を受けるときは、ぜひ血清フェリチン値(検査費用は、健康保険適用外です)も調べてもらうことをおすすめします。
血清フェリチンとは、鉄を蓄えるタンパク質のことで、この数値で、体内の鉄分量が推測できます。
血清フェリチン値(理想値=分子整合栄養医学に基づいた値・基準値より高い)
男性 120以上
女性 20代まで 50以上
30~40代 80以上
50代以上 100以上
上記の基準値より低いと、女性の場合なんらかの不定愁訴を訴えることが多く、本来かなり重症の鉄欠乏性貧血になっているのです。
私も、血色素量は13(女性の基準値:11.2~15.2)だったので、貧血ではないように思っていましたが、血液解析をすると、重度の貧血でした。
血色素量の値だけでは、角度の高い把握はできません。
食事から摂った鉄の3分の2が、ヘモグロビンの中にあり、酸素を運ぶ役割に使われ、残りが組織鉄、貯蔵鉄、血清鉄として使われます。
ゆるい糖質制限を続けるときの、糖質量は?の記事も参考にしてください。
糖質を制限しながら、鉄分の多い食品を食べる
鉄分は、肉、魚、卵、大豆製品、野菜類に多く含まれていて、植物性食品由来の非ヘム鉄と動物性食品由来のヘム鉄があります。
非ヘム鉄は、ビタミンCと共に摂ると、吸収が良くなります。
ビタミンCを多く含むほうれん草、アスパラガス、ブロッコリーなどしっかり食べましょう。
糖質制限は、肉、魚、卵を気にしないで食べれるので、ヘム鉄もしっかり摂ることができます。
タンパク質は、すべての栄養の基本なので、特に重要です。
糖質制限は、食べないことではない!
ダイエットもそうなのですが、糖質制限は、糖質の高い食材を避けるだけなので、むやみに制限しては、かえって栄養不良になってしまいます。
糖質制限は、食べないことではなく、高糖質以外の食品を食べて、栄養を摂らなければなりません。
血液検査の理想値(参考までに)
- 尿素窒素 15~20 タンパク質の代謝がうまくいっているかが判る、理想値より低いとタンパク質不足
- 総蛋白 7.0以上 理想値より低いとタンパク質不足
- GOT 20~25 GOTとGPTは、ビタミンB6欠乏の疑い
- GPT 20~25 GOTより低いと欠乏の度合いがひどい
- LD(LDH) 200以上 ナイアシン(ビタミンB3)欠乏の程度が判る
- 中性脂肪 50~100 理想値より低いとタンパク質不足
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。