更年期の昼間もやたら眠い状態は、改善できるでしょうか。
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更年期に眠くて仕方がない?
私は、若い頃から不眠症で、長年入眠剤を服用し、現在は薬なしで眠れています。
歳をとるほどに人間は睡眠が短くなるとばかり思っていたので、更年期に眠いというのは、どういうことなのか興味が湧いて調べてみました。
眠くなる原因
更年期症状の汗は、どうすればいいの?の記事でも述べていますが、更年期の年齢になると、卵巣機能が衰えてくるので、女性ホルモンの分泌が著しく低下してしまいます。
女性ホルモンのエストロゲンが減少しているのに、脳からの指令で卵胞刺激ホルモンが増加して、ホルモンのバランスが乱れてしまいます。
このホルモンバランスの乱れが、自律神経の乱れにつながり、眠くて眠くて仕方がないという状態になってしまうわけです。
夜のぼせや発汗で質の良い睡眠がとれてないことが、昼間に眠気がある原因にもなります。
自律神経が乱れると、どういう症状が出てきても不思議ではないので、交感神経と副交感神経のバランスも狂って、眠くて眠くてという症状になるのでしょう。
他の病気が原因で眠くなるってあるの?
- 過眠症・・・夜しっかり睡眠をとれているのに、昼間眠くなる病気で、日本で20万人が発症しています。
ナルコレプシー・・・突然強い眠気に襲われる。
突発性過眠症・・・長時間居眠りしてしまう。
反復性過眠症・・・意識障害の一種
- 睡眠時無呼吸症候群・・・睡眠中に空気の通り道である気道が狭くなり、呼吸がしにくくなる病気です。睡眠中にきちんと呼吸ができないと、心臓をはじめ身体への負担がかかり十分に休息がとれません。代表的な症状は、いびきです。
- むずむず脚症候群・・・横になっているときに足に不快感・違和感・痛みなどを感じ、動かさずにはいられなくなる病気です。
- 肥満肺胞低換気症候群・・・BMIが30以上の著しい肥満の場合は、腹部・胸部についた脂肪が原因で肺の換気が適切にできなくなり、睡眠の質が下がり、昼間眠くなります。
更年期障害や他の病気以外の原因で、昼間眠くなることも
- 単純に忙しくて睡眠不足・・・休日に睡眠不足を解消しましょう。
- 眠気を催す薬を服用している。
- 加齢によるもの・・・人間は夜の睡眠中に脳を休めるノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を繰り返しているが、60歳代後半になると、深い睡眠をとることがほとんどなくなります。加齢によるノンレム睡眠の減少は、日常生活に支障がなければ、病気ではなく、むしろ自然なことなのです。
更年期に日中やたらと眠い状態の改善方法
- 専門医に診てもらったらいいレベルだったら、迷わず診察に行きましょう。
- できるだけ規則正しい生活をしましょう。体内時計の乱れは、起床後すぐに朝の光を浴びるとリセットされると言います。
- 食生活に気をつけましょう。最近の研究で、食べたものによって睡眠の質が変わることが明らかになっています。ポイントは「良い油・食物繊維・たんぱく質」を意識することです。入眠時間やノンレム睡眠の時間に改善が見られるようです。さらに身体を温める食材を日常的に取り入れるようにしましょう。バナナ、乳製品、大豆製品、魚類などのトリプトファンを多く含む食品を食べると、セロトニンが分泌され、自然の眠りに必要なメラトニンが生成されます。
- 適切なサプリを試すのもいいでしょう。医師が処方する医療用サプリは、安心して服用できますし、薬と違って副作用の心配もありません。
- 日中ウォーキングなどの適度な有酸素運動を心がけましょう。
- 午後3時までに15分程度の仮眠をとりましょう。眠気がとれないときは、思い切って仮眠をとってみましょう。
- 他には、布団、寝室の温度、湿度、入浴時間などの睡眠環境を整えましょう。
日中眠いときにしてはいけないこと
- 車の運転です。
- 昼寝を長時間してしまうことです。逆に夜眠れなくなる可能性があるので、15分程度の仮眠にしましょう。
更年期は、長い人で10年以上も続く方もいますが、必ず終わりがあります。
サプリや食事で改善できる範囲も大きいので、自分だけじゃないと気楽になることも良いことです。
更年期症状の汗は、止まらない、どうすればいいの?も読んでくださいね。
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